片岡 宏誌– Author –
片岡 宏誌
様々な方の協力を得て、2023年10月に個人ホームページを開設することができました。
研究や自然について、サイエンティフィックなだけではなく、人間味あふれるエピソードを交えて紹介していくつもりです。
また、教育や時事問題についても個人的な意見を述べていきたいと思います。
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ボンビキシン(bombyxin)(2)
「ボンビキシンの発見」に引き続いて、その後の研究について裏話を紹介したい。 ボンビキシン単離後、その生物活性を様々な方法で調べると、エリサンに対しては確かにPTTHとして機能するのである。ボンビキシンは、エリサン前胸腺からのエクジソン分泌...研究 -
ボンビキシン(bombyxin)(1)
無脊椎動物から初めて発見されたインスリンとして、ボンビキシンはこの業界では有名なのだが、「ボンビキシンの発見」については意外と知られていないことから、その研究裏話を2話に分けて紹介したい。ショウジョウバエのILP(insulin like peptide)が...研究 -
平等と公平、そして公共性
最近気になっていることに、平等を主張する学生がやたら増えてきたことだ。自分に不利益なことが起こると必ず平等な対応を要求する。私は「公平である必要はあるが、平等である必要はない」と考えている。課せられた義務は果たさなくても、権利だけは平...その他 -
自動車保険
世の中に不思議なことは多々あるが、それがおかしいと気づかないことが多い。別のことから、ある時突然おかしいと思ってしまうことがある。なぜ自動車保険がこのようなシステムになったのか、分かる人がいたら教えてほしい。 ビッグモーターと保険会社...その他 -
前胸腺刺激ホルモン(PTTH)(6)
私が卒論研究として最初に従事した「カイコPTTHの生物検定法」を紹介したいと思う。専門でない人も多いと思うので、「生物検定」の説明から始めて、「PTTHの生物検定法」を解説するとともに裏話を紹介したい。 「生物検定」とは、「生物活性がある物質...研究 -
前胸腺刺激ホルモン(PTTH)(5)
今回は「PTTHが昆虫種間で交差活性を示さない」ことから起きた研究裏話を紹介したい。ちょっと長くなるが、勘弁してもらいたい。 昆虫は200万種とも言われ、動物のなかで群を抜いて種が多い。「地球は昆虫の惑星」と言われるゆえんである。昆虫の生活...研究