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自動車保険

 世の中に不思議なことは多々あるが、それがおかしいと気づかないことが多い。別のことから、ある時突然おかしいと思ってしまうことがある。なぜ自動車保険がこのようなシステムになったのか、分かる人がいたら教えてほしい。

 ビッグモーターと保険会社との癒着問題が報道されてきた。修理工場で車を傷つけて保険金を過大不正請求していたことや、「自賠責保険」の契約締結を条件に、保険会社から修理依頼の顧客を紹介してもらっていたことなどが次々と明らかになった。ビッグモータはとんでもない企業だと印象付けているが、保険業界の方にも問題があるように思う。
 私も新車を3回買ったが、いずれの場合もどの保険会社の自賠責保険に加入したのか、全く記憶がない。販売店で言われるままに書類にサインしたのだろう。保険料金も補償もどの保険会社も横並びだったため、加入者は選ぶ意味が無かったのかもしれない。ただ、保険会社には保険料が入ったはずだし、販売店には保険代理店として手数料が入ったはずで、どのように保険会社が決まったのか興味がある。自動車業界と保険業界は、構造的にビッグモーターで起きたことと同じ問題を抱えているように思う。自賠責保険に加入することで、任意保険の保険料金が安くなる保険会社があっても良いように思うのだが。

 自動車任意保険のもう一つ不思議なシステムに、保険等級の問題がある。少額の物損事故の場合に「保険を使って修理すると、3等級下がり以降の保険金額が高くなり実質的に損になるので、自費で修理された方が良いですよ」と説明されて、保険を使わず自費修理することになる。保険に入っているのに保険を使えないという不思議なシステムだが、私も経験した。事故を起こした人は、次に事故を起こす確率が高いから保険料金が高くなるという論理なのだろうが、それなら、例えば10万円(?)以上の修理に対してのみ保険の対象になるという契約で良いのではないか? そうすれば該当する修理事故の件数や確率が低くなるので、保険料金も今より安くなるように思う。

 入院給付金付きの医療保険に入っていた場合、たとえ1日でも入院すれば保険金を請求するし、それによって次年度の保険料金が上がることはない。入院した経験がある人は、翌年以降に入院する可能性が他の人より高いと思うのだが。
 結局、人身事故など大きな事故を危惧して任意保険に入っているが、「大多数であろう少額修理が、等級の問題でほとんど保険金支払の事務処理対象になっていない」ことに矛盾というか、不可思議なものを感じるのは私だけなのだろうか?

自動車事故
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記事の執筆者と略歴

この記事の執筆者

片岡宏誌のホームページ 片岡 宏誌 農学博士
                                               
1981年 東京大学 農学部 農芸化学科 卒業
1983年東京大学 大学院農学系研究科 農芸化学専攻 修士課程 修了
1986年東京大学 大学院農学系研究科 農芸化学専攻 博士課程 修了(農学博士)
1986年 Sandoz Crop Protection 社 Zoecon Research Institute(アメリカ・カリフォルニア州)ポストドクトラルフェロー
1988年 日本学術振興会 特別研究員(東京大学)
1988年 東京大学 農学部 助手
1994年 東京大学 農学部 助教授
1999年 東京大学 大学院新領域創成科学研究科 教授
2024年 東京大学 定年退職

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