-
無題 途中から「研究費(3)」
この原稿を書き始めたのは2025年1月3日であり、書き終えたのは1月8日である。さらに、文章の追加・修正や図の準備、自力でのアップのためにしばらく時間がかかった。いつもは書きたい内容を考えて、まず仮のタイトルをつけてから文章を書き始める。その... -
前胸腺抑制神経ペプチド(2)
2024年2月11日の「前胸腺抑制神経ペプチド(1)」で、前胸腺抑制神経ペプチド、ミオサプレッシンの発見について紹介した。最後に『「ミオサプレッシン構造決定後」と「ミオサプレッシン研究から派生した成果」について続編を書くことにする。』と書いて... -
羽化ホルモン(EH)(2) - C末端までの構造決定 –
研究に関する記事を書こうとすると、事実に基づいてできるだけ正しく記述しようとするために、当時の論文を読み直すなどかなり手間がかかる。一方で、専門用語を使った難しい(ほとんどの人には理解できない)内容になるために、多くの方にはあまり興味... -
ひとりの東大教員の思い出と経験「研究費-2」
私は35年間の教員生活で約9億円の研究費を研究代表者として稼いだ(「稼いだ」という表現は問題があるが)。全てを自分の研究に使ったわけではなく複数の研究分担者に配分したが、平均すると年間2,000万円くらいの研究費を自分の研究グループで使ったよ... -
ひとりの東大教員の思い出と経験「研究費-1」
研究費の不正使用が時々マスコミを賑わすが、ニュースにはならない処分や注意を受けた研究者はたくさんいただろうと想像する。そもそも大学研究者にとって研究費とはどんなものなのか、その仕組みを含めて研究費について紹介したい。なお、私の感覚をも... -
退職して半年が経った
東京大学を退職して半年が経った。20日ほど前に、帰省した三男から「そろそろ退職後の生活に飽きてきたのではないか?」と聞かれたが、「ぜんぜん!」と答えた。勤務先に出勤しない日が半年も続くと、どうも普通の人は飽きるようだが、私はダラダラとし...
-
今年(2024年に)久しぶりに出会った蝶
今年(2024年に)出会うことができた蝶の写真をこの記事に再掲載しておきたい。多くが20年ぶりや50年ぶりの再会だった。どうしていきなり思いついたのか、5月の連休に八王子にウスバシロチョウを見に行きたいと思ったのが始まりで、その後もいろいろな蝶... -
まび蝶復活プロジェクト 2070 (2)
「まび蝶復活プロジェクト 2070」のホームページ開設までには今しばらく時間がかかりそうなので、プロジェクトの「目標」と「基本的な考え方・特徴」、ならびに12月12日に地元の倉敷ケーブルテレビ(KCT)のニュース動画で取り上げてもらった「思い出と... -
アオスジアゲハの寄生蠅 マダラヤドリバエ
少し前の話になるが、お盆休みに帰省していた長男は、毎日野鳥(カワセミ)の写真を撮りに猛暑のなか妻と水元公園へ出かけていた。ある日二男が付き合ったのだが、バードウオッチングに飽きたのか、別行動をしてアオスジアゲハの小さな幼虫を3匹見つけて... -
まび蝶復活プロジェクト 2070(1)
7月中旬に研究室の祝賀会が終わったが、7月下旬からコロナ感染とその後遺症と思われる倦怠感のためにしばらく記事書きから遠ざかっていた。実はその間も、新しく始めるプロジェクトの事前準備を行っていた。9月中旬に企画書をやっと作り上げ、10月1日か... -
ムラサキツバメ
散髪へ行った二男が昼食時になっても帰宅せず、妻が心配し始めたときに家族LINEへ写真が送られてきた。よく見ると尾状突起があるムラサキツバメだ! 1時間後に帰宅した二男は大事そうに数本の枝を手にしていた。葉の付け根に小さい白いものがあると言い... -
アサギマダラの里 in 宮田村
2024年9月29日(日)から一泊二日で長野県上伊那郡の「アサギマダラの里 in 宮田村」を妻と訪問した。 アサギマダラは南西諸島や台湾まで1,000 km以上渡りをする蝶として有名で、9月上旬から10月下旬まで渡りのルートになっている各地で順番に観察する...
-
ひとりの東大教員の思い出と経験「入試-4」
自分の入試監督や学部受験の経験について3回に分けて紹介したが、最も書きたい出題や採点に関しては守秘義務に抵触する可能性がある。そこで、具体的な話は避けて、一般的な話題にして数回に分けて紹介する。少しでも参考になれば幸いである。 大学院... -
ひとりの東大教員の思い出と経験「入試-3」
「入試問題はその大学や学科・専攻がどんな学生に入学してほしいか、それを示すメッセージである」と私は考えている。したがって、過去問をきちんと勉強することは、合格へ向けた第一歩であり、入学後の学びの場として適切かどうかを判断するのにも役立... -
このホームページは何のために書いているのだろう?
このホームページの記事も100タイトルを超えた。1年あまりの間に、よくもこれだけ書き続けたものだと自分でも感心している。(出来映えはともかく)何とか自力でホームページに記事をアップもできるようにもなった。また、ホームページの内部構成も少し... -
ひとりの東大教員の思い出と経験「入試-2」
季節外れにならないうちに、このタイトルで引き続き入試監督の思い出(経験)を紹介したい。その前に、私が受験生だった50年前の試験監督の先生の話を紹介する。その先生から入学後「英語」の授業を受けたし、私が助教授時代に副学長(当時は理系と文系... -
ひとりの東大教員の思い出と経験「入試-1」
2025年1月6日に予備校「ニチガク」が閉鎖(破産?)したとのニュースが流れ、まもなく入試の季節だということを思い出した。今週末の18日と19日は「大学入学共通テスト」が予定されている。大学教員にとって入試は最も重要な業務で、東大教員になってか... -
無題 途中から「研究費(3)」
この原稿を書き始めたのは2025年1月3日であり、書き終えたのは1月8日である。さらに、文章の追加・修正や図の準備、自力でのアップのためにしばらく時間がかかった。いつもは書きたい内容を考えて、まず仮のタイトルをつけてから文章を書き始める。その...