研究– category –
研究に関する様々な記事を掲載しています。
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学位審査
1月も終わりに近づき、教授の任期も残り2ヶ月になった。1月は最後の博士論文および修士論文の学位審査を楽しんだ。審査を受ける学生が緊張するのは当然であるが、審査する教員も緊張するのだ。学位審査で感じていることを少し書き留めておこうと思う。 ... -
研究者としての充実と引退
研究者としてそろそろ終わりを迎えようとしている。卒論研究の開始が1980年4月だったので、44年間の研究生活ということになる。ただ、この5年ほどは学生を受け入れていなかった(希望者がいなかった)ので、実質は40年ほどかもしれない。このところ、後... -
アメリカ留学までの経緯と決心
アメリカからの帰国を決心した経緯(裏話)は書いたが、留学することになった経緯も紹介しておこうと思う。ただ、40年ほど前の話であり伝聞もあるので、一部脚色されているかもしれないが、御容赦願いたい。 1985年4月 博士課程3年生になり、一年後に... -
アラタ体抑制ホルモン、アラトスタチン(allatostatin、AS)
アラトトロピン(AT)の同定は、幼若ホルモンの生合成を調節する最初のペプチドホルモンの発見ということで、昆虫内分泌学ではかなりセンセーショナルな話題になった。たぶん私の名前がこの業界で一気に有名になった瞬間だと思う。しかし、生物活性を調... -
アラタ体刺激ホルモン、アラトトロピン(allatotropin、AT)
Zoecon社への留学は当初2年間と考えていた。うまく研究が進まなかった場合は帰国して、20代のうちに就職しようと思っていたからである。幸い、一年と少しで課せられていた2つのペプチドホルモン、羽化ホルモン(EH)と利尿ホルモン(DH)の構造を明らか... -
ボンビキシン(bombyxin)(2)
「ボンビキシンの発見」に引き続いて、その後の研究について裏話を紹介したい。 ボンビキシン単離後、その生物活性を様々な方法で調べると、エリサンに対しては確かにPTTHとして機能するのである。ボンビキシンは、エリサン前胸腺からのエクジソン分泌...