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身体障害者になって(1)

 小脳梗塞の後遺症で体幹障害が残り、2022年1月に身体障害者に認められ、手帳が交付された。左半身に軽い麻痺(運動失調)があり、外出時の歩行には杖を使っている。足が悪いのではなく、体幹が悪いのである。そのため、歩きながら振り向こうとすると大きくバランスを崩すし、ふとしたことで転倒しやすくなった。コンピュータのキーボード入力では、左手が思うように動かず、同じ場所を押し続けてしまうので「っっっっs」という入力になることがよくある。また、杖を使いながら10m歩くことは何でもないが、同じ10mだが、50mから60mでは少ししんどく、100mが110mになるとかなり難しく、150mが160mになると絶望的になって、腰掛けて休みたくなる。

 電車の中ではつり革や手すりにつかまって立っていることもできるが、立っていると降りてから歩くのが辛い。電車で席に座るのは、次に歩くためのエネルギーを溜めるためだと感じている。

 一番怖いのは駅構内である。エレベータやエスカレータがほとんどの駅に完備されていて移動は問題ない。また、私の場合、手すりがあれば階段の上り下りもできる。ただ、急いでいる人には危険を感じる。目の前に突然現れても咄嗟に避けられないし、軽く触れられるとバランスを崩して転倒する危険がある。そのため、通勤には自家用車を使うことにした。幸い、車の運転には支障がなく、免許試験場で検査を受けても問題なかった。

 健常人の時には感じなかったことを、身体障害者になってはじめて体験している。

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記事の執筆者と略歴

この記事の執筆者

片岡宏誌のホームページ 片岡 宏誌 農学博士
                                               
1981年 東京大学 農学部 農芸化学科 卒業
1983年東京大学 大学院農学系研究科 農芸化学専攻 修士課程 修了
1986年東京大学 大学院農学系研究科 農芸化学専攻 博士課程 修了(農学博士)
1986年 Sandoz Crop Protection 社 Zoecon Research Institute(アメリカ・カリフォルニア州)ポストドクトラルフェロー
1988年 日本学術振興会 特別研究員(東京大学)
1988年 東京大学 農学部 助手
1994年 東京大学 農学部 助教授
1999年 東京大学 大学院新領域創成科学研究科 教授
2024年 東京大学 定年退職

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