身体障害者になって嫌なことばかりではなく、受けるメリット(支援)も多いことに気づいた。障害者福祉が日本でもかなり充実していることを肌で感じた。
通勤に自家用車を使っていることを述べたが、ETC身障者割引だと高速料金が半額になる。私の場合、自宅から勤務先まで高速を使うと30分ほど(下道だと1〜2時間)であり、非常に助かっている。ドライブ時間が1時間以上になると、左半身がしびれ、同じ姿勢をとり続けることが困難になるからである。
また、JRの乗車券も半額になる。特急券の割引はないが、岡山の父の見舞いのために、今年は度々利用させてもらった。飛行機も身障者割引があり、日本航空の場合は早割料金などから、さらに20%の割引が介護者一名を含めて適用される。
その他、美術館や博物館の入館料などが全額免除であったり、半額割引であったりする。場合によっては、介護者一名まで割引されることもある。
おかげで、健常者の時より活動的になり、いろいろなところに出かけるようになった。最初にETC割引の手続きした時に、「この割引システムは通勤に限って使うもので、旅行など私的なものに使ってはいけないのですよね?」と尋ねたところ、職員の方から「私的なことに使ってもらって大丈夫ですよ。身障者の方に家にこもらないで外出してもらい、健康に過ごしてもらおうという趣旨なので。」と言われ、はっとすると同時にありがたく思った。確かに、このサービスを使って、私も、より健康的に生活しているように感じている。
身体障害者になって気づいたことはまだまだあるので、これからも時々紹介させてもらえればと考えている。