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定年退職まで半年を切った

 来年2024年3月に東京大学を定年退職することになっており、勤務先に通うのも5ヶ月弱になった。定年後に振り返るためにも今の気持ちを書き残しておこうと思う。

 いろいろなことが「最後の??」ということになる。2023年10月下旬に担当科目「生体分子認識化学」の最後の講義を行った。10年ぶりに90分授業3コマ分の集中講義を行った。このところ、1コマ分の講義も後任の永田君に全て任せていた。

 古いスライド(パワーポイント)を整理して講義に備えたが、いくら直しても文字化けやフォントの問題が見つかった。当日早朝までスライドの修正に時間を使ってしまい、話す内容をきちんと準備することができなかった。古いスライドを見ながら昔を思い出し、それなりに言いたいことは伝えられたと思っている。私は講義を聴くのもやるのもあまり得意でないのだが、それでも講義前にはかなり時間をかけて準備するようにしている。役職に付いていた頃はその時間が取れず、スライドだけ準備してアドリブで講義したこともあった。結果は惨憺たるものだった。このブログのように、教科書的な話に加えて、私が経験したことや当時考えたことなどを話すことにしている。正確な知識だけが必要なら教科書的な書籍を読んだ方が効率的だと考えるからである。
 今回の講義はリモートとのハイブリッド講義だったために、講義室に居たのは最初4名、途中から2名であった。最後はそのうちのひとりに気持ちが伝わるよう講義した。さらに、彼女には無理矢理質問もさせた。迷惑だっただろう。

 もうひとつ、身体が不自由になったこともあり、教授室の書類の整理(シュレッダーゴミにするか紙ゴミに出すかの選別)を1年前からはじめて、ほぼ完了した。当時は機密書類であったが、今となってはただの紙ゴミと考えられる書類がたくさんあった。それらを反射的にシュレッダーゴミに分類してしまう自分に苦笑した。本も今後必要?なものを毎日数冊ずつリュックに入れて自宅に持ち帰り、必要で無いものは廃棄できるようにまとめた。こちらもほぼ完了した。今月と来月をかけて冷蔵庫や冷凍庫に残っている研究用試料の整理をやろうと思っている。貴重な試薬を除き、試料は基本的に廃棄する方針にしている。今年中に全て片付けて、来年になったら有給休暇を取って温泉旅館に長居したいと思っている。

東京大学で「生体分子認識化学」の講義を行う筆者(2023年10月25日)
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記事の執筆者と略歴

この記事の執筆者

片岡宏誌のホームページ 片岡 宏誌 農学博士
                                               
1981年 東京大学 農学部 農芸化学科 卒業
1983年東京大学 大学院農学系研究科 農芸化学専攻 修士課程 修了
1986年東京大学 大学院農学系研究科 農芸化学専攻 博士課程 修了(農学博士)
1986年 Sandoz Crop Protection 社 Zoecon Research Institute(アメリカ・カリフォルニア州)ポストドクトラルフェロー
1988年 日本学術振興会 特別研究員(東京大学)
1988年 東京大学 農学部 助手
1994年 東京大学 農学部 助教授
1999年 東京大学 大学院新領域創成科学研究科 教授
2024年 東京大学 定年退職

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