ペプチドホルモン– tag –
-
アメリカ留学までの経緯と決心
アメリカからの帰国を決心した経緯(裏話)は書いたが、留学することになった経緯も紹介しておこうと思う。ただ、40年ほど前の話であり伝聞もあるので、一部脚色されているかもしれないが、御容赦願いたい。 1985年4月 博士課程3年生になり、一年後に... -
アラタ体抑制ホルモン、アラトスタチン(allatostatin、AS)
アラトトロピン(AT)の同定は、幼若ホルモンの生合成を調節する最初のペプチドホルモンの発見ということで、昆虫内分泌学ではかなりセンセーショナルな話題になった。たぶん私の名前がこの業界で一気に有名になった瞬間だと思う。しかし、生物活性を調... -
アラタ体刺激ホルモン、アラトトロピン(allatotropin、AT)
Zoecon社への留学は当初2年間と考えていた。うまく研究が進まなかった場合は帰国して、20代のうちに就職しようと思っていたからである。幸い、一年と少しで課せられていた2つのペプチドホルモン、羽化ホルモン(EH)と利尿ホルモン(DH)の構造を明らか... -
利尿ホルモン(Diuretic Hormone、DH)
アメリカZoecon Research Institute に留学当初、私に課せられた「構造決定すべきターゲット」は 羽化ホルモン (EH)と 利尿ホルモン (DH)の2つのペプチドホルモンであった。EHの構造決定については、priorityをめぐる熾烈な競争があったことを紹介し... -
羽化ホルモン(Eclosion Hormone、EH)
違う研究者が同じような研究成果を、ほぼ同じ時期に論文(もしくは学会)発表することが科学の世界ではよくある。不思議なことに、同じ成果をあげた研究者が突然?現れるのである。魅力的な研究テーマには、敢えて競争に加わる研究者も多く、その場合は... -
アメリカに留学して「運を天に任せる」
私は1986年4月から2年間、アメリカ・カリフォルニア州にあるZoecon Research Instituteという研究所に留学した。Zoecon社は昆虫ホルモンを農薬に利用しようと研究開発していたベンチャー企業で、昆虫ホルモンの研究者や農薬業界では名が知られていた。Zo...
1