昨年の年末にイベントがいくつかあったので、感想を含めて紹介しようと思う。
研究室のメンバーと昼食会
研究室のゼミ参加は年内を最後にしたいと考え、12月22日に大学の近くの中華料理屋で昼食会を催した。以前は各学期の初めに研究室みんなでファミレスへ出かけたり、寿司の出前を取ったり、ピザを頼んだりして研究室のメンバーと食事をとりながら歓談していた。新学期を迎えて気持ちを新たにして頑張って欲しいという思いからである。
コロナ禍もあって、ほとんどの学生にとって今回が初めての昼食会だった。学生が気遣いして話しかけてくれるのだが、どうもぎこちなかった。昼食会は上下関係がある人との会話のトレーニングという意味もあったのだろう。学生にとっては苦痛かもしれないが、こういう場に慣れてもらうことも「研究室という社会」での教育になるのだろうと思った。
専攻の会議から引退と挨拶
しばらく前から専攻の会議から引退するタイミングを考えていたが、12月28日の会議を最後に「教授懇談会」から足を洗うことにした。それに際してメンバーに挨拶文を送ったので、その一部を掲載しておく。
ー前段略 「私は古い人間で、このところどうかと思うことが多々あります。まず、教授は堂々としているべきだし、「自分や研究室の利益確保を優先してはいけない」と考えています。やせ我慢しても一本筋を通し、その場限りの屁理屈を付けるべきではないと思っています。ルールを決める時に、その裏をかくような方法をあらかじめ考えるのはいかがかと思います。モラルや公共性をもった発言や態度が大切で、それが若い教員や学生に対しての教育になると信じています。雑務を人に押しつけることもたしなむべきで、積極的に雑務を引き受ける態度が准教授など若い教員への教育にもなると思います。私はそのように育てられましたし、育ててきました。もしそれができないなら教授という職を辞すべきだとさえ思います。」 後段略ー。
研究室OB・OGとの忘年会
経緯の説明は省くが、12月29日に研究室のOB・OGとの忘年会があった。企画は筑波大学の丹羽隆介君で、カリフォルニア大学リバーサイド校の山中直岐君など研究室出身者12名が参加してくれた。私の体調を考えて、自宅近くの居酒屋で18時から開催してもらった(予約は私の担当)。コロナ禍前(小脳梗塞前)は、丹羽君など数名とキャンパス駅近くの居酒屋で飲み会を行うことはあったが、10名以上の同窓会的な会は初めてであった。私が40代、50代の頃の学生やポスドクが主体で、その頃の雰囲気のまま、みんな好き勝手に話していた。(私にも遠慮なく)言葉は乱暴なのだが心地よかった。9時過ぎに二男と妻に迎えに来てもらい、10時頃無事帰宅した。気を良くして飲み過ぎたようで、次の日は完全に二日酔いになっていた。またこのような機会があることを期待している。