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今日のベランダ(2)

 6月10日の「今日のベランダ(1)」からの変化を報告しようと思う。終齢幼虫だったツマグロヒョウモンは、10日お昼頃、2つのプランターの間で前蛹になっているのを見つけ、11日夕方には蛹になった。

 鉢植えのユズで育てていたナミアゲハは11日お昼に確認したのを最後に行方不明になった。蛹になる前のワンダリング行動で歩き回っているのではないかと探したが見つからなかった。代わりに室外機のパイプに2匹目のツマグロヒョウモンの蛹を見つけた。パンジーへの水やりのたびに確認していたが、幼虫は一匹しかいないと思っていたので驚いた。この2匹の蛹は大型の昆虫ケージに保護した。鉢植えのユズの葉が食べ尽くされることを恐れて、別の飼育容器に移して妻の実家の葉っぱで育てていた6匹のナミアゲハはいずれも蛹になり、こちらも昆虫ケージに保護してある。そろそろ羽化するのではないかと期待している。例の鉢植えのユズに一匹残していた終齢幼虫は、他の6匹に比べてワンサイズ大きかったのだが、蛹を経ずに大空に飛び立ったのではないかと想像している。

 溝口さんからもらった「ウマノスズクサ」の苗も新芽を出した。挿し木用にもらったものも順調で、このままいくつかは根付くものと期待している。そろそろどう植えるか考えようと思っている。二男が注文していたエノキとクスノキも届き、妻とホームセンターでいろいろ購入して鉢へ植えられていた。どういうわけか、あと3鉢、ぽろたん、丹沢、銀寄の栗も加わっていた。

ツマグロヒョウモンの前蛹(2024年6月10日)と蛹(6月11日)
ツマグロヒョウモンの前蛹(2024年6月10日)と蛹(6月11日)
虫籠に移したツマグロヒョウモン蛹(2024年6月13日)
虫籠に移したツマグロヒョウモン蛹(2024年6月13日)

 カラスアゲハも訪問してくれるかもしれないと思い、二男に「カラスザンショウの鉢植えも置かないか?」と相談したのだが、すでに山椒コレクションにあると言われてしまった。そのうち、カラスザンショウの世話は私の担当にしてくれるようだ。2種類のレモンのうち一方と、ベランダに置いていた華北山椒とイヌ山椒にはナミアゲハが数個卵を産みつけたようだ。まもなく孵化するのではないかと期待している。

 自然の営み(と人間の身勝手さ)を感じた一週間であった。

ユズの上のナミアゲハ終齢(2024年6月11日)
ユズの上のナミアゲハ終齢(2024年6月11日)
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記事の執筆者と略歴

この記事の執筆者

片岡宏誌のホームページ 片岡 宏誌 農学博士
                                               
1981年 東京大学 農学部 農芸化学科 卒業
1983年東京大学 大学院農学系研究科 農芸化学専攻 修士課程 修了
1986年東京大学 大学院農学系研究科 農芸化学専攻 博士課程 修了(農学博士)
1986年 Sandoz Crop Protection 社 Zoecon Research Institute(アメリカ・カリフォルニア州)ポストドクトラルフェロー
1988年 日本学術振興会 特別研究員(東京大学)
1988年 東京大学 農学部 助手
1994年 東京大学 農学部 助教授
1999年 東京大学 大学院新領域創成科学研究科 教授
2024年 東京大学 定年退職
2024年 東京大学 名誉教授

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