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ゼフを求めて(3)舞岡公園

 2024年6月16日に、妻、二男、三男の3人と横浜中華街で昼食後、舞岡公園を訪れた。横浜という大都市の近くにこんな場所があるのかと思うくらい、田園風景を残した場所であった。最初に出会ったのはウラナミシジミで、子供の頃に数多く捕まえたことを思い出した。

 アップダウンが激しい公園で、身障者の私にはちょっと辛い、長い下り階段を降りた先には田んぼが広がっていた。田植えが終わった直後で水が張られていて、オタマジャクシが泳いでいたり、シオカラトンボが盛んに卵を産み付けていた。公園の散策は息子2人に任せ、私は携帯型折りたたみ椅子に腰掛けて、遠くのコナラやハンノキの高木とムクノキと思われる花が咲いている木を眺めていた。時折、ゼフらしき蝶を見かけたのだが、確信は持てなかった。ただ、卍飛行で縄張り争いをしていたのはアカシジミだったと思っている。

 何枚かの田んぼのあぜ道を通って東屋風の休憩所まで歩いたが、休憩所には「スズメバチ注意」のポスターが貼ってあった。確かにスズメバチが近くを飛んでいる姿を度々見た。息子達によれば、その先も田んぼが続き、田んぼの終わり近くにハンノキ林があったようだ。ただ、ミドリシジミがいる気配はなかったそうである。公園をぐるりと回るように帰る途中で、ヒカゲチョウやヤマトシジミなどをたくさん見かけた。他の公園に比べて飛んでいる蝶が多いと感じた。

舞岡公園(2024年6月16日)
舞岡公園(2024年6月16日)

 この公園は新興住宅地の中にあるものの、その周りは小高い広葉樹の山に囲まれていて、カブトムシやクワガタが飛んできそうな雰囲気であった。ホームページによれば、「自然観察会」や「田植え体験」なども募集しており、NPO法人として数多くのボランティアとともに維持・管理されているようだ。

 ホームページ内にあった「ハチなどの危険な生きものや、泥んこ道の穴や窪みぬかるみ(生きものが空けたもの、雨水の流れで出来たもの)その他多くの危険が潜んでいます。自分の身は自分で守りましょう。」の案内がこの公園を物語っていると思った。

舞岡公園の看板(2024年6月16日)
舞岡公園の看板(2024年6月16日)
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記事の執筆者と略歴

この記事の執筆者

片岡宏誌のホームページ 片岡 宏誌 農学博士
                                               
1981年 東京大学 農学部 農芸化学科 卒業
1983年東京大学 大学院農学系研究科 農芸化学専攻 修士課程 修了
1986年東京大学 大学院農学系研究科 農芸化学専攻 博士課程 修了(農学博士)
1986年 Sandoz Crop Protection 社 Zoecon Research Institute(アメリカ・カリフォルニア州)ポストドクトラルフェロー
1988年 日本学術振興会 特別研究員(東京大学)
1988年 東京大学 農学部 助手
1994年 東京大学 農学部 助教授
1999年 東京大学 大学院新領域創成科学研究科 教授
2024年 東京大学 定年退職
2024年 東京大学 名誉教授

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