2024年も残り一週間になった。そこで、今年初めの「新年を迎えて」(2024年1月8日)に対する答え合わせをしてみようと思う。東京大学を離れて無所属、無職になった。退職後しばらくはいろいろなトラブルに見舞われたが、現在はほぼ解決して気楽な年金生活をエンジョイしている。6月に東京大学名誉教授にしてもらえて、名刺を作ったので身分や所属がなくなっても不便は感じない。様々なホームページなどに残っている現役時代の痕跡を全て消そうとしている。もうひと息のところまで来た。
(年始の記事の前書き)
「年が明けて2024年になった。今年は人生の一大転換年になる。18才からほぼずっと所属していた東京大学を離れるし、研究からも足を洗う。浪人経験のある息子からは、「所属がないのは辛いものだよ」と散々脅されているが、退職後どう感じるのだろうか? 私は意外に平気で、同じような態度と考え方をするような気がする。まあどうすることもできないので、成り行きに任せる。折角なので、今年の目標とやりたいことを書き残しておいて、年末に振り返ってみようかと思う。」
1. ホームページについて
まず、達成目標の100タイトルの記事執筆は達成できた。とはいえ、7月のコロナ罹患など病気や多忙のために長期間執筆を中断することが度々あった。また、管理者である二男の仕事が忙しくなったためにアップが遅れたこともあった。タイムリーな記事投稿には「自力で投稿」が必要なのだが、新規投稿のやり方やホームページの構成をマスターするまでに至っていない。来年は、新たに「まび蝶復活プロジェクト2070」のホームページも開設しようとしており、できるだけ二男に迷惑をかけないで済むようにさらなる努力をしたいと思っている。
(年始の記事)
昨年、ホームページを開設し、まずまず順調に運営できた。今年も月に10報の投稿を目標に記事を書きたいと思っている。家族はネタ切れになることを警戒しているが、手元には20ほどのタイトルを準備しているし、これまでの記事から派生する内容を書きたいこともあるし、新しいタイトルもしょっちゅう思いつくので、当面は投稿記事100タイトルを目標にしたい。こんなに書きたいことがあったのかと驚いている。
投稿後の記事の修正は自分でできるようになったが、記事や写真の新規掲載は難しい。息子は教えたと言うが、やり方を見せてくれただけで教えてくれたわけではない。年内には、何とか自力で投稿できるようになりたいと思っている。ただ、写真のクリーニングやAIによる画像作成までは無理だろう。息子がサポートしてくれることを期待している。
2. NISAを利用した投資
予定通り投資信託6銘柄の積立NISAを始めた。今のところ順調にプラスで積み立てられている。来年もこのまま継続するつもりでいる。一方、NISA枠で購入した株は増減まちまちで、トータルでプラスマイナスゼロという状況である。8月の株暴落までは順調だったので、このまま放置していればそのうちプラスに転じるだろうと高をくくっている。したがって、現時点では妻に言い訳しないで済んでいる。
(年始の記事)
1年半ほど前からネット証券で投資信託や株の売買を行っている。片岡家の祖父は株売買にのめり込み、足袋屋で稼いだひと財産を失ったと聞いている。幼稚園の頃に遊びに行くと、ラジオから株式市況の放送が流れていたのを記憶している。
自分でも思うのだが、あまりに安定志向で面白くない投資をしている。投資信託はインデックスを少額ずつ8銘柄持っているが、1年あまりで13銘柄試して、現在までに8銘柄に集約した。株も安定株でしかも高配当のものを選んで購入している。暴落がない代わりに暴騰もない。それでも予想外の株価の変動があるのだから不思議だ。私は数字が好きで、その動きを見ることが楽しいのだと思う。ギャンブラー的な性格もあり、小幅な値動きを予想して楽しんでいるように思う。
年金の一部を5年間だけ新NISA投資に回そうとしているのだが、妻は反対している。投資信託6銘柄の積立と、これまでのように高配当の安定株を買って楽しもうと思っている。妻に言い訳しないで済むように、年末にマイナスになっていないことを願っている。
3. 妻や家族との旅行
考えていた北海道旅行やサンフランシスコへの海外旅行はできなかった。来年はどちらかを実現したいと考えている。サンフランシスコへ行くなら大好きなハワイへも寄り道したいと思っている。
一方で、日帰りや一泊二日で様々なところを訪問して懐かしい蝶に再会できた。なかでも「アサギマダラ」の集団が渡り前にフジバカマ畑で吸蜜している姿を見た時には感動した。生まれて初めてだったが、長野・伊那だけでなく、岡山・美作でも観察することができた。また、郷里で昆虫少年だったときの思い出の蝶、ウラナミアカシジミやムラサキツバメも50年ぶりに見ることができた。来年は、ギフチョウとオオムラサキの観察を目指して小旅行したいと考えている。
(年始の記事)
昨年は父の見舞いに合わせて4月に山陰(皆生温泉、出雲大社、温泉津温泉)を、四十九日の法要後の10月には岡山県北と鳥取(湯郷温泉、鳥取砂丘、倉吉、三朝温泉)を妻とレンタカーで旅行した。
今夏には北海道へ自家用車で行ってみようかと思っている。青森までドライブして、フェリーで北海道に渡り、富良野辺りを巡って、帰りは苫小牧から大洗までフェリーに乗ってみようと思っている。観光したい場所ではなく、観光コースを考えるのが私の旅行計画である。
また、Zoeconがあったサンフランシスコ(パロアルト)へも行きたいと思っている。遊び場にしていたスタンフォードショッピングセンターを散策して、スペアリブが美味しかったマッカーサーパークや海鮮料理のフィッシュマートなどで食事をしてみたい。できれば、妻を含む日本からの観光客を案内したヨセミテ国立公園へも行きたいものだ。ただ、小脳梗塞の影響か、英語の文章を読んだり、会話をすることが苦手になっていることが気になっているのだが。
4. 父の一周忌
父の命日にあたる9月14日に郷里真備町で父の一周忌を営んだ。前日には妻と一緒に高校の同期4人と飲んだくれた。また、帰省に際して、父方のいとこが二人亡くなっていることを知った。自分の年齢を考えるとしかたないことだろう。さらに、その2ヶ月前に別件で帰省した際、母方のいとこと10年ぶりに会ってお墓参りをした。考えていたほぼ全てをこなしたことになる。
(年始の記事)
9月には、父の一周忌を岡山で行うことになっている。法要のためだけに岡山へ帰るのはもったいないので、何かイベントを考えたいと思っている。そういえば、叔父叔母も亡くなり、昔はよく顔を合わせていた従姉妹と会う機会がほとんどなくなった。久しぶりにみんなで会う機会を作ってみようかと思っている。もしくは、(高校か)中学校の同期会もよいかと思う。私にとって地元の同級生と会える最後?の機会かもしれない。ただ、どちらも必須ではないので、体調を考えながら地元の同期と相談したい。ともかく、時間だけは十分あるはずだ。それにしても自分のイベント好きには困ったものだ。おとなしく法要だけでやればよいはずなのだが。
5. まび蝶復活プロジェクト 2070
今年最大の出来事は、「まび蝶復活プロジェクト 2070」(2024年11月4日投稿記事を参照)を統括代表として発足したことだ。発端は「ウラナミアカシジミとホタル」(2024年6月4日)の記事にある名古屋近郊へ出かけたことに始まる。アゲハやツマグロヒョウモンの飼育、郷里の蝶好きの同級生との交流、近くのゼフ類の生息公園視察、等々を行っているうちに、科学的根拠に基づいた環境保護の大切さに気づいた。7月から3ヶ月間かけて企画書を作り、郷里の同級生と一緒に10月から発足させた。「50年後の子供達に昆虫観察や採集を楽しんでもらおう! - 僕たちが育ったあの自然の中で感じた 生きている感動を次の世代に -」が目的なのだが、果たして50年、いや10年続くプロジェクトになるだろうか、ふと不安になる。無駄なエネルギーを使うことになるのかもしれないが、それはそれで良い。