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昆虫少年だった私

 私は岡山県吉備郡真備町(現在の倉敷市真備町)岡田で幼少期を過ごした。故郷は自然豊かで、小学生の私は学校が終わると、春から夏は毎日近くの野山に昆虫採集に出かけた。なかでも蝶採集に魅了され、最終的に200種近い標本をもっていた。親戚の車を借りて毎年夏に、父に県北(井倉洞や蒜山など)へ蝶採集に連れて行ってもらうのが楽しみであった。いつの間にか父もいっぱしの採集者になり、私のために珍しい蝶を採ってくれることもあった。その父も先月93才で亡くなった。


 高校、大学時代にはそんなことは忘れていたが、何の因果か、大学の卒論配属で「昆虫ペプチドホルモンの研究」をやることになってしまった。実は微生物か植物関係の研究をやりたかったのだが。
 あれから40年あまり、ずっと昆虫ホルモンの研究を続けている。幼少期の経験や思いを持ち続けているとは言い難いが、研究成果のためではなく、昆虫という生き物を理解しようとしてきたように思う。今思えば、蝶採集が研究者としての第一歩だったのかもしれない。

蝶の標本を自慢げに兄に披露する筆者
岡山県井倉洞近辺で蝶採集をする幼き頃の筆者
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記事の執筆者と略歴

この記事の執筆者

片岡宏誌のホームページ 片岡 宏誌 農学博士
                                               
1981年 東京大学 農学部 農芸化学科 卒業
1983年東京大学 大学院農学系研究科 農芸化学専攻 修士課程 修了
1986年東京大学 大学院農学系研究科 農芸化学専攻 博士課程 修了(農学博士)
1986年 Sandoz Crop Protection 社 Zoecon Research Institute(アメリカ・カリフォルニア州)ポストドクトラルフェロー
1988年 日本学術振興会 特別研究員(東京大学)
1988年 東京大学 農学部 助手
1994年 東京大学 農学部 助教授
1999年 東京大学 大学院新領域創成科学研究科 教授
2024年 東京大学 定年退職

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