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再生の道公認候補予定者シリーズ「身体障害者の駐車タグ(続)」

 まず、前回の記事の紹介から。

 上記の記事に「この記事を書いている途中で上記のやり方にも問題があることが分かった。それを紹介すると新たな問題を生じる恐れがある。」と書いた。しばらく考えていたが、みなさんはこの問題をどう考えるか意見を聞きたくなったので紹介することにした。こんなことが起きていると知って、ともかく私は驚いた。

 まずは、状況説明から。

 上記の記事を書いたら、友人から「ヘルプマークをルームミラーに下げるのは思いつかなんだわ! 今日からやる! 絶対面白いわい。」と褒められた。ところが、「ワシ、5枚くらい持ってるし」とも書いてきたので、逆に驚いた。私は福祉事務所でひとつだけもらい、再発行はできないと説明されていたからだ。前述の記事を書き終わる前に、「ヘルプマーク」をネット検索したところ、「本製品は東京都福祉保健局 (障害者施策推進部計画課)より使用許諾を得ており、企画・製造、全てを国内で行っております。」との注意書き付きで、「ヘルプマーク」と類似のものが販売されていることに驚いたのだ。

 さらに、友人から地下鉄の駅でもらったと聞いたので、妻に地下鉄の駅で手に入るかどうかを確認してもらった。その結果、都営地下鉄の駅で手に入ることが分かった。もらうために障害者手帳や母子手帳など対象者であることを示す必要はないし、受領の署名も必要なく、口頭で申し出れば無償で簡単に貰えたそうだ。その対応を考えると、健常者からの申し出であっても簡単に渡していると考えられる。さすがにフリマへの出品は確認できなかった。ただし、関連商品の写真にヘルプマークが写っていて「ヘルプマークは付きません」との記載があったことから、以前は出品されていたのではないかと推察している。

 「ヘルプマーク」は健常者であっても無償で簡単に手に入れることが出来るし、類似品を購入出来ることも分かった。つまり、「ヘルプマーク」は、身障者以外の方が持っていることがあり、何の権威もないことになる。性善説で「健常者が使うことはない」と考えたいところだが、電車の優先席の近くで「ヘルプマーク」を付けた(健常者かもしれない)人を見かけた時に、どう行動すべきなのだろうか? 「ヘルプマーク」を付けていると待ち時間が短かくなるよう優先してもらえるという話も最近耳にした。

 下記が東京都福祉局の「ヘルプマーク」に関するホームページの記事である。この文章を読んでいて「ヘルプマーク」の普及について、考え方が少しずれていて、身障者や身体に問題を抱える人のためのものになっていないと感じるのは、私だけなのだろうか? ともかく、上に書いた内容も含めてみなさんの意見を聞いてから、今後自分がとるべき方向性を決めたいと思っている。

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記事の執筆者と略歴

この記事の執筆者

片岡宏誌のホームページ 片岡 宏誌                 東京大学名誉教授(農学博士)                
                                               
1981年 東京大学 農学部 農芸化学科 卒業
1983年東京大学 大学院農学系研究科 農芸化学専攻 修士課程 修了
1986年東京大学 大学院農学系研究科 農芸化学専攻 博士課程 修了(農学博士)
1986年 Sandoz Crop Protection 社 Zoecon Research Institute(アメリカ・カリフォルニア州)ポストドクトラルフェロー
1988年 日本学術振興会 特別研究員(東京大学)
1988年 東京大学 農学部 助手
1994年 東京大学 農学部 助教授
1999年 東京大学 大学院新領域創成科学研究科 教授
2024年 東京大学 定年退職
2024年 東京大学 名誉教授

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